2016/01/31


勝田マラソン、走ってきました!
体調や天候など、いろんな要素でベストは狙えないと確信したので、初のスケキヨによるフル!
ハーフまではやったことあるけど、果たしてフルは可能なのか?と。


「スケキヨ王に俺はなる!」

と世界競技人口2~3名くらい(全員知り合い)の小さな世界のてっぺんとるために走ってきました。
スケキヨのマスクは、鼻と口に刃を入れて穴を作ってあるので思ったほどは苦しくなく、また、真冬であればそこまで暑いということもありません。
びっしょりとかく頭部の汗と、目穴から出る呼吸の湯気でメガネが曇ることだけに注意すれば、そこまでのハンデではありません。
それと引き換えに、応援の人達からもらえる「何アレ!」「怖い!」「すごい!」時には「かっこいい!」という声援のほうが嬉しいですね。
周囲のランナーからも声をかけてもらえることもありました。
それに加え、日々のトレーニングのおかげで30kmあたりまではかなりいいペースを維持。

「なんだ、けっこういけるな」と思ったら、30km手前でふくらはぎや腿に固いものがじわりと。ああ、きたきた、と痙攣の予兆を察しました。
そこからは攣らないように、ペースを落として終盤の上り下りをじっくりクリア。しかしながら、硬直は徐々に強くなっていきます。

38km地点のタイムを見た時、時計は3時間07分の経過を示していました。
この度は「あれ?」と感じます。ここから1km5分、つまり普段の遅めのジョグペースで4kmちょっと走りきれればサブ3.5。
スケキヨでサブ3.5達成できるのでは?

そう意識すると、急に動悸が高まる緊張体質。
同時に足の硬直もかなりハッキリしてきて、油断したらすぐに足が攣って動けなくなりそうでした。
5km近い最後の直線は、ほとんど応援に応えることもできず、延々と最後の曲がり角に意識を向け、同じようにサブ3.5を目指す人々の流れに乗って進みました。

1kmのところで角を曲がった時、太ももからふくらはぎに一本鉄の棒が入ったように硬直。
さいたま国際でもつくばでも最後の1kmで足が攣り、もったいない失速を経験しています。
「またかよ!」と一旦止まって足を叩きました。
喝を入れた一瞬だけ、足はバネを取りもどしましたが、ほんの数歩で元通りに。ここからは腰の筋肉で足を引っ張り上げながら進むしかありません。
残り二回の曲がり角でそれぞれ同じように足が固くなり、ゴールアーチ前の広場ではとうとう転倒。足の裏からももの付け根までピンと硬直して動かなくなってしまったのです。
「ちくしょう、ここまできて!」と多くの人の見ている前で悶絶。
とっても苦しいのに、マスクのおかげでまったく表情がわからなかったと、後に仲間は言っていました(笑)

周囲の、もうちょっと!がんばれ!という、間違いなく自分に向けられている声援に気持ちを奮い立たせ、這ってでもゴールしようと体を起こしました。
もう膝は動かなかったので、けが人のようにヒョコヒョコと足を引きずり、ゴールを目指します。
その時見えたタイムは3:28:00。さすがに安堵し、瞬間、少し足が軽くなった気がしました。


ゴールタイムは3:28:44。
こうしてスケキヨ界の世界記録更新は達成できました。
足はゴールするとみるみる回復。我が足ながら調子のいいこと。

しかし妙な達成感はあり、また、勝田の上下するコースはやはりキツイものだとも再確認。
最後はさすがに苦しかったし恥ずかしかったけど、きっと思い出に残るレースとなるでしょう。

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