『人生はマラソンだ！』

クリエーターexpoの搬入前にランナーとしての注目映画『人生はマラソンだ！』を観てきました。
あちこちで聞いた前評判は賛否両論で、結局、自分の目で確かめるのが一番だと銀座の上映館に足を運んだ次第です。

結論から先に言えば、僕は楽しめました。

冴えない中年男グループが、仕事や家族の問題に悩み、フルマラソンにチャレンジしていく過程での自己鍛錬や成長とともにこれを乗り越えていくストーリーはありきたりではあるものの、笑いが絶えず(下ネタ多し)ハートフルで、最後は周囲からすすり泣きが聞こえるほどでした。

ただ、何度か各所でアナウンスしたように、これは「マラソン映画」だと思わないほうがいいです。自分を見直す手段としてマラソンが取り入れられているだけで、メインスポットはそこではないためシリアスなランニングの描写を期待すると色々とがっかりするでしょう。そのほか結構大雑把な設定が多いので、リアリティという点でもちょっと物足りないとは思いますが、総合的なエンタテインメントパッケージとしては及第点です。

『風立ちぬ』同様、主人公の環境に近いほど感情移入できるので、マラソンを趣味程度にやっていて、並行して家庭や仕事に振り回されている僕のような中年男性におすすめです。(笑)